パワーアップゲージの発展

パワーアップゲージについて整理してみました。

系譜を根から辿っていくと、最初にゲージを利用したゲームはアストロファイターのようです。このときは面ごとに敵キャラがアイコンで書かれていて、これは年代的にパックマンより先になります。ゲームとしてはインベーダーよりもかなり発達しているけれども自機は相変わらず左右の2方向のみです。ただ、攻めきられてもミスにならないで、自機の位置が1キャラ分上に上がってその面をやり直しというペナルティがあってキツいです。

さて、これが1981年になってスクランブル、スーパーコブラが発売され、ここでも利用されています。スクランブルではなぜか最終面にだけ「BASE」と書かれていて、途中の面はどうしたのかと思ってしまうのですが、もしかしたらキャラの定義ができなかったのか、ドット絵の技術的に小さい枠内に効率良く字が書けなかったか、あるいは面の厚生が発売ギリギリまで決まらなかったかのいずれかが考えられそうですね。

このステージ進行ゲージに書かれた「BASE」の字に対して、後年になって「パワーアップの文字を当てる」というのは発想の転換で思いつく可能性が高くて、私はここが根っこかなと思っています。確証はまだ薄いのですが、更に後年になってMSX沙羅曼蛇なんかになってくると画面にキャラが描ききれなくてゲージの文字が1文字になったり、描かれなくなったりして別領域に書かれるようになってしまうわけです。

ここに挙げた他にもゲージを扱うゲームがありますが、それはまたいずれ。