ゲームセンターと暴力団の関わり
コメントをいただいた方が少し客観性を欠いているように感じたので、暴力団がゲームセンターにどのように関ったのかを調べてまとめてみました。あとでテキストに落す際にこれを加筆して修正します。今でこそゲームセンターと言えばテレビゲームがメインな存在となっていますが、当時は現代とは様相が違ってテレビゲーム専門店以外に喫茶店やスナックに併設されたものも含まれる場合があることは気を付けないといけません。
インベーダーブームが去ってしばらくした昭和56年辺りからはゲームセンターで行われるポーカー賭博が多くなっていき、それまでとは違う形で社会問題化していくようです。これ以降はシューティングゲームに関連しそうであればまた追跡調査をしていきたいと思います。
昭和50年代初頭はギャンブルブームが起こっていた時代で、それまで喫茶店、スナックなどの片隅に置かれていただけのスロットマシン、ビンゴなどのギャンブルマシンが、堂々とゲームセンターに置かれるようになっていきました。ギャンブルマシンを改造してメダルの代わりに100円を投入させて遊ばせたり、景品として払いだされるメダルを換金するなど、遊技者の射幸心をうまく煽って稼いでいるところが多くありました。中には高校生数名にこのようなギャンブルマシンで遊ぶことを強要し、大金を巻き上げるという事件も起こっていました。これらのマシンの改造が簡単であり、また容易に収益を上げられるというところに目をつけた暴力団は、自らがゲームセンターやギャンブルマシンをリースする会社を経営したり、換金所を組織的に作り上げるなど、様々な業種に参入して新たな資金源を作って行きました。スペースインベーダーのブームが来ると暴力団は縄張り権を主張して「場所代を払え」など恐喝を行ったり、ソープランドなどで働かせる計画を立て、ゲームセンターやディスコで遊んでいる少女らに声をかけて言葉巧みに連れ出したりするなど、あらゆる手口を使って資金を調達していくようになっていったのです。
参考文献
警察白書
- 作者: 警察庁
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