独自研究の好例

Wikipedia関連の記事を書いたのでそこら辺をネタにしようと思います。非常に良い独自研究の例としてwikipedia:スターフォースがありました。この中でクレオパトラの出現を示唆するヒエログリフの記載があり、こうなっています。

ヒエログリフはいずれもアルファベットを意味し、1行目はクレオパトラ、2行目は輝く 喜び 魚、3行目は見る 黒い 大地を意味する単語があり、「クレオパトラ輝く喜びは魚が見る黒い大地」となる。実際に、100万点ボーナスが隠されている場所も黒い大地で、魚のモチーフの視線の先である。

Wikipedia 「スターフォース」 2009年4月23日 (木) 23:34版より引用(日本時間)

まず「魚」という単語自体が存在しないことが明白ですが、「アルファベットを意味する」「アルファベットに対応する」というところからして間違っています。その後、解釈をした部分も「クレオパトラの輝きは魚が見つめる黒い大地に現れる」「クレオパトラの輝きは黒い大地に現れる」と修正されていきましたが、この解読結果はどこかに発表されたものではなく、執筆者の解釈です。つまり独自研究に値するため削除されても文句は言えません。

Wikipediaの理念を理解しているならば、ベーマガなどで発表された解釈「クレオパトラ、喜びが輝き、黒い土地を見る」を出典付きで記載します。ただし、ここで注意が必要なのは「これは完全な解釈ではないかもしれない」という文献の内容に対する解釈を記述してはいけないという点です。これも執筆者がそう思っているだけで、検証可能性は全くなく、単なる独自研究となってしまうからです。


ちなみに、ヒエログリフ解読については私も以前やりましたが、これをWikipediaに執筆しても独自研究です。