レゲーバブルとボタン数の発展

先日、Yahoo! オークションに出品されていた初代グラディウスのポスターが138,000円で落札されたというニュースを見かけた。このポスターもデザインがよく、見栄えも非常にいいからなんだか妙に納得してしまった。グラディウスIIは赤赤していて落ち着かないカラーリングだけど、初代グラディウスは黒をベースにシックな色合いに仕上がっているからインテリアにも向いているような気がする。しかし落札者はずいぶんと奮発したもんだ。

初代グラディウスのアイテムと言えば、私はコンパネに貼るためのシールを持っている。グラディウスの出現によってボタン3つの操作というものがユーザに浸透していくことになったけれど、その普及を効果的に行うために作られたリーディングアイテムだ。消耗品であることもあって基板を買ってもほとんど付いていないと思われる。だからポスターほどではないけど準レアアイテムになるだろうか。

私は今でこそパワーアップボタンを画面を見ずに押せるけれど、グラディウス発売当初は、どのボタンにどの指を割り当てて良いのかがよく判らなかったため、ボタンに貼られたシールは非常に助けとなった。プレイ中もボタンと指の位置が気になってしまい、敵の攻撃が止んだ際には思わず確認してしまった、なんてこともあった。シールはプレイヤー達がボタンをこすって連射しているうちに剥がれてなくなってしまったけれど、その頃にはプレイヤー達は2周目、3周目と高次面で遊ぶようになっていたからなんの問題もなかった。残念ながら私が2-7を超える前に他のゲームに変わっていってしまったが。

さて、ボタンの数が3つに増えたときの話が出たのでついでにボタン数の話をしてみる。グラディウスの前にシューティングゲームの金字塔を打ち立てたゼビウス。これは使うボタンは2つで、ザッパーとブラスターがそれぞれのボタンに割り当てられていた。店の設定にもよるけれど、概ね内側のボタンがザッパー、外側のボタンがブラスターというボタン構成だった(内側、外側と書いたのは当時のナムコのコンパネは左利きプレイヤーも遊べるようにレバーがコンパネの真ん中にあり、ボタンが右側と左側にそれぞれ2個ずつボタンが配置されたいたからだ)。

グラディウスはこのボタン配置を踏襲しており、真ん中がショット、右外側がミサイルになっていた。この点は意外と見過ごされがち。現在では敵の数が多すぎてミサイル垂れ流しが当たり前になってしまったけれど、グラディウスはクロスハッチなどに張り付いて、ピンポイントでミサイルを当てるというテクニックがかなり有効だった。これはゼビウスが目指していた「敵を狙ってボタンを押し、そして当てる」というゲームデザインに近い。レーザーは基本的にボタン押しっぱなしでも大丈夫ではあるけれど、かなり弾切れするようになっており、やはり同じゲームデザインだった。これが壊れてしまったのはいつか、それはまたの機会に考察したい。